ジャニヲタです!
ちょっぴりエッチな妄想ラブストーリーを連載中♪
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[妄想おとぎ話]王子様と私〜たった一夜だけ
今回は“私”(18)のお母さんが登場します。

奪取王国のTOMOYA様(32)と、何かが起こる……かも!?

TOMOYA様編の第1話はコチラ



勝運王国からやってきたパンダのJIN王子。

娯楽の少ないP王国で退屈しています。



仁「あー、ひまー」

山「ひまなら走ってこい」

仁「毎日散歩の時に走らされてるよ」

山「痩せないと種馬にできないから走って痩せろよ」

仁「AVなんてないよな」

山「あるわけないだろ」

仁「エロ本が発禁になるような国だもんな」

山「うちは民主制だ。女性の過半数が不快感を感じるものは、基本的にないと思ってくれ」

仁「国民のほとんどが女なんだもんな」

山「マンガなら図書館にあるぞ」

仁「えっ、マンガあんの?」

山「国民の描いたものがたくさんある」

仁「おまえの国、マンガ家がたくさんいるのか」

山「うちの国は文芸活動が盛んなんだ」

仁「文書いたり、絵を描いたり」

山「恋愛しようにも相手がいないんだ」

仁「それで妄想してるのか」

山「創作は恋愛の代償行為だ」

仁「チューしたかったらマンガにしろと」

山「モデルはだいたいオレだ」

仁「おまえと自分の恋愛妄想か」

山「妄想ぐらい自由にさせてやれ」

仁「どんなこと描いてんの?」

山「少女マンガだよ」

仁「あー、あの嘘八百マンガな」

山「女が自分のしたいことをマンガにすると、幻想的な作風になるんだ」

仁「男のしたいことなんか無視だもんな」



山「ふたりで海に行って」

山「拾った貝がらをペンダントにして」

山「首にかけてくれたとか」

山「大事に想ってるよ」

山「そう言って彼は」

山「おでこにそっとキスしてくれたとか」

山「オレらにとっての不自然が、彼女たちの自然なんだ」



仁「オレおでこにチューなんてしたいとも思わないよ」

山「おでこにチュー。略して“デコチュー”だ」

仁「いきなりOPPAIにいきたいぐらいだ」

山「女性はキスが大好きだ」

仁「キスしたら最後までいくだろ」

山「キスだけでやめるのが美しいらしい」

仁「美しいってなんだよ」

山「美しくなければラブストーリーじゃないんだ」

仁「キスって前戯だろ?」

山「女性にとっては、キスはキスで、行為の前段階ではないんだ」

仁「キスだけで終わるマンガなんてつまんねーよ」

山「そうだよな」

仁「もっと激しいのはないの?」

山「あるよ」

仁「淫らな性描写か」

山「マンガ、小説、イラスト。清純なものから春画まで、表現活動はうちの国の主要な文化だ」

仁「AVやエロ本はないくせに」

山「文章と絵ならいいんだ」

仁「女性好みのものならいいんだろ」



山「新作ができると、オレのところに持ってくる」

仁「著者謹呈か」

山「ラブレターかファンレターを渡すような感覚だ」

仁「読んでくださいっ」

山「オレを想って描いたんだからな」

仁「もらってやらなきゃな」

山「ありがとうって受け取ってるよ」

仁「国民の欲望の対象でいるのは重荷だろ」



山「気持ちに応えてやれないんだ」

山「毎日腹筋300回やるぐらい、なんでもない」

山「彼女たちが妄想しやすいように、ビジュアルは落とさないよう努力してる」



仁「腹ぐらいしめておかないと、か」

山「もらったものは、全部まとめて図書館に置いてる」

仁「妄想全集だな」

山「背中に羽が描いてあったり、イラストも神秘的だぞ」

仁「羽はえてる人間なんているかよ」

山「タイトルは“私の太陽神”」

仁「ギリシャ神話かよっ」

山「アポロンだよ」

仁「神聖なものにされるのもキツイだろう」

山「妄想なんだ。聖獣にでも野獣にでもなるさ」

仁「“私と野獣”か」

山「“私と美男子”だよ」

仁「ファンタジーなんだ」



山「彼は強引に私の唇をふさぐと」

山「荒々しくベッドに押し倒し」

山「おもむろにスカートの中に手を入れてきました」

山「そして、ついにパンティーもはぎとられてしまいました」



仁「妄想体験集かよ」

山「初体験も妄想なんだ」

仁「おまえの口からパンティーなんて言葉を聞きたくなかった」

山「なんで?」

仁「似合わないから」

山「ならなんて言えばいいんだよ」

仁「普通に言えよ」

山「普通ってなんだよ」

仁「この国の女たちが使ってる言葉で言えばいんじゃね」

山「うちの国では、下着のことを“おパンチュ”と言っている」

仁「パンティーも似合わないけど、おパンチュも似合わねーな」

山「もしかしたら、話のモデルはオレじゃないのかも」

仁「無理やりパンティーはぎとってるイメージと重ならないな」



山「相手はひげヅラの山賊みたいな男だったり」

山「背の低いサルみたいなヤツだったり」



仁「ひげとサルはおまえじゃないだろ」

山「野獣は美男子じゃなかったのか」



---*---*---*---*---


母「TOMOYAさん」

智「ん……」

母「こんなところで寝ていると、風邪をひきますよ」

智「野宿は慣れてるよ」

母「うちにいらしてください」

智「この国の王子に、女の家に行くなって言われてるから」

母「王子様も意地の悪い」

智「どうやら嫌われてるらしい」

母「王子様には黙っていますから」

智「お嬢さんにも嫌われてるらしいからさ(笑)」

母「そんなことは……」

智「汚らしい人は嫌いって言われたよ」

母「娘は、男性的なビジュアルに慣れていないんです」

智「あのきれいな王子様が彼女の標準なんだ」

母「P王子様は娘たちにとって、唯一で絶対で、男性のお手本なんです」

智「不自然な美形が自然だと思ってるんだ」

母「この国は、男性の数が少ないものですから」

智「ひげなんてもってのほかだな」

母「久しぶりに本物のひげを見ました」

智「ひげ伸ばしてるヤツはいないのか」

母「はい」

智「ひげはカッコ悪いかな」



母「お似合いですよ」

母「ひげ、はえるんだな」

母「人間なんだなって」

母「リアリティーを感じます」



智「ひげがリアルなのか」

母「生身感があります」

智「なあ、オレはまだカッコよくなきゃいけないのか?」

母「娘が失礼なことを申しましたでしょうか」

智「逃げてるって言われたよ(笑)」

母「あのコったら」

智「美男子なのに、なんで太ってるんですか?」

母「うちの国では、美男子は痩せているのが普通なものですから」

智「もうおっさんなんだから、太ってたっていいだろう」

母「……バンドは、まだ解散してないんですよね」

智「おっさんになってもしぶどく続けてるよ」

母「ボーカルは、太ってたらダメです」

智「はいっ?」

母「バンドの顔ですから」

智「……」



母「ロックバンドで太ってても許されるのは、ドラムスだけです」

母「少なくとも」

母「ギターとボーカルは痩せていなければ」

母「ビジュアル系とは言えません」



智「もうビジュアルはいいだろう」

母「音楽性で勝負したいのですか?」



智「勝ち負けでなく、オレたちの音楽をやりたいだけだよ」

智「オレたちの音楽を聴いてほしい」

智「売れることも、流行らせることも」

智「よけいなことをいっさい考えずに」

智「音楽をやりたい」

智「もっと自由に」

智「オレもおっさんになった」

智「もうとっくに」

智「美少年じゃない」






奪取のTOMOYAを知らない人はいない。

今から15年前、一世を風靡した伝説のバンドのボーカルだ。

国の名前をバンド名にした奪取は、世界中から注目された。

その頃、私はまだ娘で。

カッコイイTOMOYAをテレビで観ていた。

みんながTOMOYAを好きだった。



昔のTOMOYAはP王子様に似ていた。

いや、違う。

似ているのは、P王子様のほうだ。

だから、この国に来たのだ。

行くところがないと言うと、P王子様は黙って私たちを受け入れてくれた。

それからずっと、子どもと3人で、ここで暮らしている。



気がつくと、私はTOMOYAと唇を重ねていた。

TOMOYAのキスは噂どおり

情熱的で激しくて

頭のてっぺんからしびれた。

噂のKissを、もらってしまった。

ひげが顔にあたってチクチクと痛かった。

その痛みで、夢じゃないんだと実感した。



ずっとキスしていたかったのに

10秒後には押し倒されていた。

ブラウスのボタンは吹っ飛び、

下着は歯で食いちぎられた。

熊に襲われているようだ。

抵抗するのも忘れてボーゼンとしていると

彼も全裸になっていた。



大きいと噂のそのムスコは、

想像以上の大きさだった。

全長30センチはあっただろうか。

こんなに巨大なものを受け入れたら

本当に死ぬかもしれない。

死んじゃうどころの話ではない。

未熟児で産んだ子を、またカラダの中に戻すようなものだ。

子宮の底を突き破って、腸まで達するかもしれない。

相当痛いだろう。



この国に来てから、痛みなど感じたことはない。

痛みも感じないような日々なら、今ここで、TOMOYAに刺し殺されるのもいいかもしれない。

ここは桃源郷。

争いもなく

自然の恵みに富み

穏やかな気候のもとで

私たちは豊かに暮らしている。

きのうもきょうもあしたもあさっても

毎日美しい王子様を拝んで

平和な幸せに感謝して

生きてゆくのだ。

生きている実感もないまま、

日ごとに年老いて

死んでゆくのを待っている。

あとどれくらい生きればいいのだろう。

もうなんの希望も、残ってはいないのに。



まだ生理のあるカラダで

毎月無駄な出血を見て

その紅い色に

なんの意味を見出せばよいのか。

このままTOMOYAに貫かれて

星のひとつになるのもいい。

耐え難い痛みとともに

肉体から離れた魂が

天高く舞い上がり

夜空に輝く星になれたなら、

私の生きてきた日々も

意味を持つだろう。



やっと、終わりにできる。

きょうで私の人生は終わるのだ。



胸の上で手を組んで

ガクガク震えながらその瞬間を待った。

TOMOYAが私の両腕をつかむ。

荒い息が顔にかかる。

いよいよだ。

神様……。










しかし、待てど暮らせど入ってくる気配はない。

彼は私の上で、ずっと止まったままだ。






どれくらいの時間がたっただろう。

さっきまで台風のように吹き荒れていた息が、パタッとやんでしまった。






「もうおっさんだからさ、悪いな」






そう言うと、彼は私のカラダをひょいっと抱いて、自分の上に横たえた。

彼の大きなカラダは、ゆったりと温かくて、ふかふかのベッドのようだ。

熊は、優しい動物だった。



満点の星空が裸のふたりを包み、夜の闇が風を呼ぶ。

彼は風を抱いて、私は星に抱かれたのだ。



浅い眠りが訪れると、熊は私を2つ折りにして、自分の肩に担ぎ上げた。

そして、月に向かって歩き出した。










私「お母さん、お母さん、どうしたの?」

母「うーん、うーん(ーー゛)」

私「すごいうなされ方だったよ」

母「あ」

私「汗びっしょりじゃん」

母「……夢?」

私「夢見たの?」

母「うん、怖い夢、見て……」

私「どんな夢?」

母「熊に襲われる夢」

私「え〜っ」



母「でも」



母「いい夢だった」






私「もう、しっかりしてよね」

母「学校は?」

私「もう行くよ」

母「気をつけてね」

私「じゃ、いってきまーす」

母「いってらっしゃい」



母「……」

母「寝すごしちゃった」

母「さ、洗濯しなきゃ」

母「あれ?」

母「きのう着てたブラウス、ボタンが取れてる」

母「いつの間に取れたんだろう」






その朝は、毎日かかさず続けていた

P王子様へのお祈りを忘れてしまった。

私は自分の神を裏切ったのだ。

夢の中で。



続く



(この話はフィクションでございます。なお、王子様にはモデルが存在します)



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