ジャニヲタです!
ちょっぴりエッチな妄想ラブストーリーを連載中♪
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ジャニーズ大奥〜「運命の相手」
これでいいんだ。

今夜、私は亀ちゃんの花嫁になる。



花嫁は私ひとりではないけれど

1対多の関係でも

愛のある結婚なんだもの。

きっと幸せになれる。

これからは、亀ちゃんのそばで生きていくんだ。

彼を愛する、みんなと一緒に。



もうなんの心配もない。

仕事も居場所も、旦那様も見つけた。

子どもにも、十分なことをしてやれる。

この子たちが成人するまで、亀ちゃんの国で育てていこう。






私「今夜は、おかあさん、お仕事があるから」

弟「また〜?」

私「ふたりでお風呂に入ってね」

弟「ママと入る」

私「また今度ね。歯磨きして、9時になったら寝るんだよ」

弟「ママと寝たい」

姉「わがまま言っちゃダメだよ。ママは忙しいんだから」

弟「いつも寝る前に絵本読んでくれたのに」

姉「代わりにお姉ちゃんが読んであげる」

弟「ねえ、なんでパパいないの?」

姉「パパはお星さまになったんだって」

弟「そうなの? ママ」

私「うん。遠い星にお仕事に行ってるの」

弟「まだ帰ってこないの?」

私「さみしいけど、3人で待っていようね」

弟「いつまでこの家にいるの?」

私「ずっとだよ」

弟「早くおうちに帰ろうよ」

私「ここが新しいおうちでしょ」

弟「前のうちのほうがいい」

私「今のおうちのほうが広いしきれいだし、全然いいじゃない」

弟「ここはボクたちのうちじゃないもん」

私「ここがおうちになったのよ」

弟「おうちに帰りたい」

私「わがまま言わないで」

弟「幼稚園だって、ずっとお休みしてるし」

私「もうすぐ新しい幼稚園や学校ができるから、そこに通うの」

姉「もう幼稚園に行けないの?」

私「新しい幼稚園に行くのよ」

姉「え〜っ」

私「ほら、おかあさん、そろそろ行かなきゃいけないから。早くお風呂の用意して」



コンコン♪

姉「窓が」



ドンドンドンッ==3

私「まさか」



ガラッ

私「どうしたの?」

山「迎えに来た」

私「えっ。きのう来たばかりなのに」

山「一刻も早く取り返したくて」

私「仕事、もう終わったの?」

山「うん」

私「メイクも落とさずに」

山「ソッコーで帰ってきた」

私「きょうは、来ないだろうと思ってた」

山「もう来ないよ。一緒に連れて帰るから」



弟「あー、ヤマピーだ」

山「こんばんは。はじめまして」

姉「すごーい、本物のヤマピーだ」

山「そうだよ」

姉「いつもテレビで観てるよ」

山「オレの出てる番組、観てくれてんだ」

姉「全部観てるよ。ママが大ファンだからさ」

山「そうか(笑)」

姉「私たちもファンなんだ」

山「親子で応援してくれてたんだ」

姉「カッコイイ〜」

山「カッコイイだろ」

姉「どうしてヤマピーがいるの?」

山「ママと仲よしなんだ」

姉「ママとヤマピーは仲よしだったの?」

山「そうだよ」

姉「知らなかった」

山「きょうは、引越しするよ」

姉「違うおうちに行くの?」

山「うん。これからお兄ちゃんの家に行くんだ」

姉「ヤマピーのおうちに行くの?」

山「みんなで行こう」

姉「どうやって行くの?」

山「お兄ちゃんの背中に乗りな」

姉「え」

山「しっかりつかまって」

姉「おんぶするの?」

山「お姉ちゃんはおんぶで、弟くんは抱っこ」

姉「どうして?」

山「窓から下に降りる」

姉「窓から?」

山「一緒に空を飛ぼう」

姉「怖い?」

山「怖くないよ」

姉「ヤマピーって、お空も飛べるんだね」

山「ジャニーズだからな」

姉「飛んでるとこ、DVDで観たよ」

山「舞台でフライングしてるやつだな」

姉「飛んだら気持ちいいかな」

山「楽しいよ」

姉「ヤマピーとお空飛ぶ」

山「おいで」

姉「うん」

山「弟くんも」

弟「ボクも飛ぶ〜」

山「下は見ないでお空を見ててね」

弟「わかった」

山「行くよ」






夢を、見ているのかな。

ヤマピーが、子どもを小脇に抱えて

空中フライングをしている。

片手で縄をつかんで

2階の窓からするすると

下に降りていく。



娘は彼の背中。

笑ってる。

楽しそう。

ヤマピーのフライング、

久しぶりに見た。

ハーネス、持ってきたんだね。

ここから脱出するために。



人間が空を飛ぶなんて

ありえないけど。

ロープとフライング用の器具があれば

飛べるんだ。

ジャニーズだから。

ううん。

ヤマピーなら

背中に羽があってもおかしくない。

鳥のように

自由に羽ばたいて

世界の果てまでも行ってくれそう。



山「次は、お姫様の番だ」

私「え」

山「乗って」

私「……」

山「背中」

私「……」

山「ほら」

私「私は、重いから」

山「知ってるよ(笑)」

私「ケガでもしたら」

山「しないよ」

私「でも」



山「こんな時のために」

山「鍛えたんだ」

山「好きなコができた時」

山「守れるように」

山「強くなろうと思って」



私「悪い王子様から助けにきてくれたの?」

山「おとぎ話みたいだろ?」

私「ありえないよ」

山「嘘みたいか」

私「ヤマピーがやると、ありえない設定も驚くほど自然だよ」

山「俳優だから」



私「さすがヤマピーだよ」

私「こんなシチュエーションでも」

私「全然、わざとらしくない」



山「わざとらしかったら役者じゃない」

私「俳優だもんね」

山「これ、渡しとく」

私「何これ?」

山「婚姻届」

私「へ?」

山「オレのサインしといた」

私「うわっ、本当にサインだ」

山「横書きバージョン」

私「いつもサインは漢字で縦書きなのに」

山「直筆だぜ」

私「くれるの?」

山「出すんだよ」

私「どこに?」

山「役所にきまってんだろ」

私「役所?」

山「ほかのとこ書いて、出しといてよ」

私「なんで?」

山「結婚するからだろ」

私「結婚?」

山「これで法的にもオレのものだ」

私「結婚て」

山「問題ないだろ?」

私「ないけど」

山「オレは独身だし、おまえもフリーだ」

私「結婚してくれるの?」

山「一緒に暮らすんだから、籍も入れよう」

私「そんな大変なことを思いつきで」

山「今、急に思いついたわけじゃない」

私「いつ思いついたの?」

山「6年前」

私「つきあってた頃?」

山「いつか結婚しようと思ってた」

私「知らないよ」

山「言ってないからな」

私「そんなこと、考えてくれてたなんて」

山「束縛だ」

私「束縛って」

山「誰にも渡さない」



私「駆け落ちみたいだね」

山「逃避行先も決めてあるから心配すんな」

私「どこに行くの?」

山「オレんち」

私「三世代同居の?」

山「家、買っといた」

私「まさかハワイに?」

山「千葉」

私「千葉?」

山「中古のマンションで、よさそうなのがあったからさ」

私「中古のマンション?」

山「2LDKだから、ちょっと狭いかもしれないけど」

私「2LDK?」

山「オレは仕事で家にいないことも多いし、普段は子どもと3人なら十分だろ」

私「一間でも十分だよ」

山「新婚だしな(笑)」

私「別の部屋になんていないもん」

山「オレのひざにいるんだろ」

私「誰が?」

山「おまえ」

私「私?」

山「抱っこ、好きじゃん」

私「ポロリ

山「御殿からマンションに引っ越してきたんじゃ、少しがっかりするかもしれないけど」

私「しないよポロリ

山「オレ、スターだからさ」

私「世界的なスターだよね」

山「いつまでスターでいられるか、わかんないから」

私「人気商売だもんね」

山「今年はスターでも、来年は無職かもしれねーし」

私「政治家も、選挙に落ちればただの人だもんね」



山「贅沢させてやれないかもしれないけど」

山「がんばるから」



私「応援してる」

山「結婚すんだろっ」

私「……一緒に、がんばらせてください」

山「愛してる」



私「えっ」



私「ん……」






山「誓いのキスは、我慢しない(笑)」

私「野蛮だね」

山「サプライズだよ」

私「予期せぬチュー?」

山「いちいち聞かなくてもいいんだろ?」

私「うん」

山「キスしていいか、聞いたらサプライズじゃなくなるもんな」



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ジャニーズ大奥〜「今夜、亀ちゃんのものに」
亀「おはよう」

私「おはようございます」

亀「あれ?」

私「???」

亀「いつものにおいと違う」

私「そう?」

亀「甘いにおいがする」

私「あー、バニラエッセンスのにおいかも」

亀「バニラ?」

私「うん。ケーキ作るのに使ったから。においが移っちゃったのかな」

亀「ふーん」

私「くさい?」

亀「いや、そんなことないよ」

私「後で、いつもの香水つけてくるね」

亀「ケーキ焼いたの?」

私「うん。食べる?」

亀「バニラのにおいのするやつ?」

私「そう」

亀「食べたい」

私「じゃ、持って来るね」

亀「好きなんだ」

私「亀ちゃん、ケーキ好きだったの?」

亀「バニラのにおい」

私「へぇ」

亀「そそられる(笑)」

私「食べたくなる?(笑)」

亀「うん」

私「気に入ったら、パティシエでも雇ってね」

亀「ケーキ屋さんもやりたい?」

私「女の子のなりたい夢には、いつの時代もケーキ屋さんが常にランクインしてるよ」

亀「ケーキも売るか」

私「亀ケーキの試作品、作ろうか」

亀「あんま食いたくねーな(笑)」

私「亀ゼリーと亀せんべいが商品化されてるんだから、ケーキもいけるかも」

亀「亀ジュースはどう?」

私「どんな味がするの?」

亀「オレの味」

私「あんまり飲みたくな……(ーー゛)」

亀「売れるぞ」

私「亀王国限定なら飛ぶように売れるよね」

亀「住人はオレのファンばかりだからな」

私「緑色の、青汁みたいなジュース?」

亀「名前は『亀汁』にするか」

私「栄養ありそうだね汗

亀「精力がつきそうだろ」

私「男の人にも売る?」

亀「『男の亀汁』か」

私「『男のプリン』とか男性向けスイーツも出てるしね」

亀「オレのライフスタイルに憧れている若いヤツらにも訴求できる」

私「これを飲めば、ボクも亀梨くんになれる!」

亀「いいアイデアが出たな」

私「亀ちゃんの役に立ってる?」

亀「単なる秘書じゃなくてブレーンだよ」



私「ずっと、ここにいていいんだよね」

亀「40年でも50年でもいなよ」

私「私、お酒もタバコもやらないから長生きしちゃうかも」

亀「100歳になったらお祝いしよう」

私「子どものことも、お願いできる?」



亀「何も心配ないよ」

亀「全部オレが面倒みる」

亀「何人でも、何歳でも」

亀「みんなオレの女で、オレの国の子どもだ」

亀「全員幸せにする」



私「全員って言うところに、亀ちゃんのスゴさを感じるよ」

亀「器の大きさが違うからさ(笑)」

私「王様の器だよね」

亀「女ひとり幸せにできないような男と一緒になるより、オレと結婚したほうがいいだろ?」

私「亀大奥は、一夫多妻制なんだ」

亀「一夫全妻制だよ」

私「全員、正室なの?」



亀「正室も側室もない」

亀「正妻と愛人を分けたりなんかしないよ」

亀「男はオレひとりで、女はみんなオレの妻だ」

亀「全員、分け隔てなく愛してやる」



私「あはは。完全平等性だね」

亀「奥さんの数が多くたって、セックスレスの悩みなんかないぜ」

私「千人斬りだもんね(笑)」

亀「できないもしないも、オレの辞書にはない」

私「ナポレオンみたい」

亀「英雄色を好むって言うだろ」

私「色も好みも超えてる気がする」

亀「気に入った女ひとりに入れあげるようなこともない」

私「相手が誰であろうと、冷静に興奮できるんだもんね」

亀「全員、順番に相手するよ」

私「亀ちゃんて誠実だよね」



亀「ひとりの女に尽くすだけが誠意じゃない」

亀「女が求めるのは、公平感と一貫性だ」

亀「あのコだけズルイとか」

亀「言ってることが違うとか」

亀「そういう不公平で定まらないのが1番信用されない」



私「信用できるよ」

亀「だろ?」

私「言ってることおかしくても、亀ちゃんの言葉は公平で一貫してるから」

亀「覚悟もある」

私「人生を賭けてくれるんだ」

亀「それが自分のためにもなるんだよ」

私「女性を幸せにしながら、自分も高まっていけるんだね」

亀「女にモテると成功する」

私「命のある限り、亀ちゃんに投票するよ」

亀「いずれは政界にも進出するからな」

私「亀党を発足させるんだったね」

亀「応援演説も頼むよ」

私「足もとにひれ伏したい!」

亀「ファンのコメントも、女性に崇拝されてるイメージが伝わるんじゃね?」

私「アイドルって王様と同じだもんね」

亀「偶像か」

私「理想を体現するのも、しんどいよね」

亀「王子様はキツイだろうな」

私「不良はそうでもないんだ」

亀「いつもパンツ一丁だから」

私「裸の王様だね(笑)」

亀「お望みならパンツも脱ぐよ(笑)」






私「……亀ちゃん」

亀「なんですか?」

私「今夜、女の人来る?」

亀「まだ呼んでないけど」

私「そうなんだ」

亀「なんで?」

私「よかったら、私が行ってもいい?」

亀「急にどうしたの?」

私「亀ハメ波が忘れられなくて(笑)」

亀「カラダがオレを求めてんだ」

私「縛ってほしいの」

亀「そういうプレイが好きだったのか」

私「がんじがらめに」

亀「ハードなやつが好きなんだ」

私「もう、どこにも行けないように」

亀「オレの虜になりたいのか」

私「行きたくなっちゃうから」

亀「満足させるって言ったろ」

私「心が求めて、仕方ないの」

亀「オレに惚れてたんだ(笑)」

私「そうかも(笑)」

亀「早く言ってくれればいいのに」



私「そうだね」

私「もっと早く言えばよかった」

私「こんなに、苦しくなる前に」

私「これからは、亀ちゃんのそばで」

私「亀ちゃんの役に立って」

私「一緒にいい国を作って」

私「みんなが幸せに暮らせるように」

私「がんばろうと思うの」

私「亀ちゃんと私たちの1対多の関係でも」

私「それは恋愛で結婚で」

私「愛のある繋がりなんだよね」

私「子どもが産まれて」

私「学校ができて」

私「街がにぎやかになって」

私「みんなが笑顔で暮らせるなら」

私「それは、幸せなことなんだよね」

私「私の人生を自分の幸せのために使うんだよね」

私「自分のためで、それが人のためにもなるんだよね」



亀「そうだよ」

亀「オレたちは、楽園を作るんだから」

亀「苦しみからも解放される」

亀「これからは、楽しいことだけだ」



私「ふつつかな妻ですが、どうぞよろしくお願いします」

私「亀ちゃんといると、落ち着くの」

私「気持ちが乱れない」

私「些細な言葉に、いちいち傷ついたり」

私「不安になったりもしない」

私「いつも穏やかな自分でいられる」

私「安定して生きていけるの」

私「もう、苦しいのはイヤ。。。」



亀「やっと心を開いてくれた」

私「脚も開きたい」

亀「見かけによらず大胆だな(笑)」



私「亀ちゃんになら、大丈夫だと思うから」

私「練習なしでも」

私「がんばるね」



亀「寝てるだけでいいよ」

私「え」

亀「スペシャルな夜をプレゼントする」

私「忘れられない夜になりそう」

亀「ちょっと遅めのクリスマスプレゼントだ」

私「どんなプレゼントなんだろ」

亀「スーパー亀ハメ波をお見舞いするよ」

私「怖いっ汗

亀「怖がらなくてもいいって」

私「本気で怖いよっ汗汗汗

亀「女性はウブなフリをしたがるもんだ」

私「一撃で倒されそう汗汗汗汗汗

亀「失神したってかまわないさ」

私「果たしてスーパー亀ハメ波とは、どのようなワザなのか」

亀「ドラゴンボールの予告かよ」

私「スゴすぎて想像することもできないよ」



亀「待ってる」

私「よかった。受け入れてもらえて」

亀「オレは女性を拒絶したりしないよ」

私「そう言ってくれると思ったの」

亀「知ってるだろ?」

私「うん」

亀「ひと晩、買ったことあるしな」



私「嬉しかったよ」



私「買ってもらえて」






私「ポロリ



続く



(この話はフィクションでございます)



会話、かみ合ってませんよね。
ヤマピーへの想いを断ち切るために亀ちゃんと……。
次回、「ジャニーズ大奥」最終回です。


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ジャニーズ大奥〜「生まれ変わったら」
山「ほら」

私「え」

山「使えば?」

私「これは」

山「タオル」

私「このタオル、コンサートグッズだよね」

山「オレの顔写真入り」

私「くれるの?」

山「ファンサービスじゃないから」

私「どうしてタオルを?」

山「かばんに入ってた」

私「自分のタオルなんだ」

山「ハンカチは持ち歩かないからさ」

私「トイレから出たらどうするの?」

山「手なんか洗わねーよ」

私「えええぇっ!」

山「そんなに驚くほどのことなのか?」

私「考えたこともなかったから」

山「幻滅した?」

私「本当に洗わないの?」

山「自然乾燥か、服で拭く」

私「よかった。。。やっぱり洗ってたんだね」

山「ホッとした?」

私「うん」

山「潔癖だもんな」



私「このタオル、どうすればいいの?」

山「泣いてるし」

私「ハンカチの代わりに貸してくれたの?」

山「あと、寒いかなって」

私「あ……」

山「肩から羽織れば?」

私「う、うん(///_///)」

山「オレも落ち着かないし」

私「こんな格好で」

山「なんか赤くなってる」

私「どこ?」

山「胸のとこ」

私「胸に手形が」

山「指の跡、ついちゃったな」

私「パーマークだね」

山「吸いついたわけでもないのに」

私「キスマークなら、こんな形にならないよね」

山「ひっぱたかれた跡みてー」

私「顔ひっぱたかれて、頬に手形が残ったり」

山「ドラマでやったことある」

私「知ってるよ。そのドラマ観てたから」

山「あれはメイクで手形をつけてんだよ」

私「やけにクッキリついてるな、と思ってた」

山「本当につくもんなんだな」

私「手形が残るほど強くつかまれたの、初めて」

山「離したくなくて」

私「つかみっぱなしに」



山「痛かった?」

私「うん」

山「そうだよな」

私「野蛮だったから」

山「さすってやろうか」

私「……いいよ」

山「いいのか」

私「また取り乱されても」

山「逆上っていうか」

私「我を失ったんだね」

山「うん」

私「今は我に返ったの?」

山「泣いてんの見たら」

私「正気に戻ったんだ」

山「これじゃDVだな」

私「手形ついたしね」

山「セクハラどころじゃないわ」

私「亀ちゃんのこと言えないじゃん」

山「無理やりだし」

私「嘘ついて騙したしね」



山「騙すつもりじゃなかった」

私「計画的犯行の意思はなかったんだ」

山「見るだけのつもりだった」

私「でも見たらカーッとなって」

山「押し倒してた」

私「衝動的な犯行?」

山「気がついたらガバッといっちゃってて」

私「つまり、自分の意思ではないと」

山「そうしたかったからしたんだよ」

私「あっさり自白しちゃったね」

山「計画的犯行とは違う」

私「もういいよ」

山「嘘じゃないんだ」

私「ヤマピーが嘘つきなのは知ってるから」

山「嘘つき?」



私「撮影で冷たい冬の川に入って『逆に楽しかった』とか」

私「高い所は苦手なのに『またヘリに乗りたい』とか」

私「しらっとした顔で大嘘を」



山「それは嘘じゃなくて」

私「演技?」

山「演技でもない」

私「強がりだよね」

山「強がりでも」

私「楽しかったと伝えたい」

山「ファンの前では堂々としてないとさ」

私「イメージのために大嘘を」

山「男気を感じてほしい」

私「やせ我慢て人の心を打つよね」

山「男気で耐えてるんだ」

私「本当は寒くても怖くても、弱音なんか吐けないんだ」

山「我慢強い人間だから」

私「胸に手形が」

山「きょうは、我慢できなくて」

私「それじゃあ強がりも言えないね」

山「後から何を言っても言い訳に聞こえる」

私「OPPAIには勝てなかったなんて言えないよね」



山「……ここから先は、我慢する」

山「また来るよ」

山「この部屋には泊まりたくないし」



私「亀の壁紙に亀のカーテンだから?」

山「こんなところじゃできない」

私「亀ちゃんなら、どんな状況だろうと冷静に興奮できるって言うよ」

山「……やろうと思えばできないこともない」

私「強がり?」

山「ちげーよっ」

私「そんなにムキにならなくても汗

山「ちゃんとしたいから」

私「ちゃんと?」

山「けじめっていうか」

私「けじめをつけてから?」

山「亀からもテゴシからも取り戻して、それから」

私「胸を張って、堂々としていたいんだ」

山「うん。それもあるし」

私「ほかにも何かあるの?」

山「オレより、おまえのほうがダメだろう」

私「私?」

山「テゴシの妻で、亀の部下のままじゃ」

私「……」

山「潔癖だもんな」

私「私はもう……」



山「きちんとする」

山「きれいに清算して」

山「なんの負い目も感じずにすむようにする」

山「人のものを取るわけじゃない」

山「自分のものを取り返すんだ」

山「おまえが亀の家にいて、あいつに仕えるのはおかしい」

山「オレのものなんだから」

山「返してもらう」

山「奪い返す」

山「約束手形だな、それ」

山「約束の印」

山「必ず連れ戻すよ」

山「約束……」



私「ヤマピーってさ」

山「何?」

私「何を言ってもカッコイイよね」

山「へ?」

私「襲っておきながら、その台詞」

山「台本なんかいらない」

私「胸に手形つけても約束の印になっちゃうんだ」

山「約束の手形だ」

私「顔の前で小指立てて、『約束……(-_-)i』」

山「即興でやれんだよ」

私「そんなことばかりやってきたから、カラダに染みついてるんだね(笑)」

山「目線はつけないぜ」

私「亀ちゃんだったらカメラ目線だよ」

山「わざとやってるわけじゃない」

私「ヤマピーがやると、驚くほど自然だよ」



山「あ、そうだ」

私「???」

山「これ、ケータイで撮った」

私「写真?」

山「道歩いてたら、キレイなのあったから」


ハートのイルミネーション



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ジャニーズ大奥〜「欲情」
コンコン♪

私「窓が……」



ドンドンドンっ==3

私「激しく叩かれている」



ガラッ

山「よかった。帰ってた」

私「どうしたの? こんな時間に」

山「仕事終わるのが遅かったから」

私「夜中の3時だよ」

山「寝てるかな、と思ったんだけど」

私「そりゃあ寝てるよ」

山「寝てたんだ」

私「うん」

山「泊まりじゃなかったのか」

私「へ?」

山「素敵なお部屋に」

私「素敵なお部屋でしょ? ここ。亀づくしのインテリアで」

山「子ども部屋みてーだよな。亀模様のカーテンに亀柄の壁紙」

私「亀ちゃんの趣味だから(笑)」

山「悪趣味も徹底すればポリシーだよな」

私「亀御殿だもん」



山「きょうは仕事で出かけたの?」

私「うん。千葉まで」

山「何時に帰ってきたの?」

私「7時頃」

山「わりと早かったんだな」

私「子どもたちに夕飯食べさせなきゃ」

山「もしかしたら、帰ってないんじゃないかと思ってさ」

私「なんで?」

山「急に泊まることになったりして」

私「急に言われても泊まれないよ(笑)。子どもが待ってるから」

山「それもそうだよな」



山「仕事キツイんじゃねーの? 時間も不規則だしさ」

私「そんなことないよ」

山「この間だって、失敗して気落ちしてたじゃん」

私「慣れないこともあるし」

山「向いてないだろ、芸能事務所の仕事なんて」

私「亀ちゃんは、私にはキレイな仕事しかさせないから」

山「どんなことやってんの?」

私「パソコンの操作や事務仕事。あと、電話したりお茶出したり」

山「秘書だもんな」

私「なりたくたってなれないよ。このご時世に秘書なんて」

山「秘書の仕事は少ないのか」

私「募集がないんだもん。ありがたく思わなきゃ」

山「お料理教室とかやればいんじゃね」

私「お料理教室?」

山「ほら、おまえ料理得意だし。近所の奥さんに教えれば?」

私「私の料理なんて、お金をとれるようなものじゃないんだよ(笑)」

山「うまいのに」

私「家庭料理だもん」

山「すげーうまいよ」

私「ありがと」

山「仕事したいなら、無理のない範囲で楽しめることをすればいい」

私「趣味で働くの?」

山「女の人が大変な思いして働くなんて」

私「ヤマピーは、お母さんが苦労してるの見てるからね」

山「自分に余裕がなければ、子どもの世話だって十分にできないだろう」

私「手抜き料理もひと通りできるから(笑)」

山「もっとゆとりを持って暮らしたほうが、幸せになれると思う」

私「ゆとり?」

山「時間的にも気持ち的にも」

私「経済的にも?」

山「力になる」

私「その気持ちだけで十分嬉しいよ」

山「力になりたいんだ」

私「ありがとね」



山「ずっとここにいる気?」

私「こんなに条件のいい仕事、なかなか見つからないよ」

山「亀の雑用だろ」

私「いろんなこと、やらせてもらえてるよ」

山「自分の手足として都合よく使いたいだけだろ、おまえおとなしいから」

私「認めてくれてると思う」

山「は?」

私「心強いって、言ってくれたの」

山「あいつに必要とされたのが嬉しかったのか」

私「……うん」

山「その仕事は、おまえじゃなきゃダメなのか?」

私「私でなくてもいいんだよ」

山「誰でもいいんだろ」

私「そう。誰でもいいの」

山「誰がやっても同じだ」

私「誰がやっても同じなのに、私を買ってくれたの」

山「買ってくれたなんて言うなよ」

私「買ってもらえて、嬉しかった」

山「なに言ってんだ」

私「自分に、商品価値があるんだって」



山「オレだって認めてる」

私「うん。わかってる」

山「モノ扱いなんかしない」

私「モノ扱い?」

山「金で売るとか買うとか」

私「モノみたい?」

山「金になんか代えられない」

私「大事に、想ってくれてたんだよね」

山「今でも」

私「嬉しいよ」



山「亀のところに置いておくのは心配だ」

私「亀ちゃんは悪い人じゃないよ」

山「あいつがいいヤツに見えるのかよ」

私「うん。口は悪いけど」

山「ヤなヤツだって言ってたくせに」

私「優しいところもあるし」

山「女にマメなだけだろ」

私「誠実なんだと思う」

山「女ったらしが誠実なわけないだろ」

私「自分に正直に生きてるんだよ」

山「そういうのを自分勝手って言うんだよ」

私「確かに自分勝手だけど、私たちのことも考えてくれてるよ」

山「女はみんな自分のものだと思いこんでんだよ」

私「自分を慕ってくれる女性を幸せにしようとしてるんだよ」



山「なんなんだよ、さっきから」

山「オレの前で亀のこと褒めたり」

山「あいつとなんかあんのかよ」



私「一緒に仕事してるんだもん」

山「仕事だけ?」

私「そうだよ」

山「ホントに?」

私「それ以外に何があるの?」

山「休みの日に、一緒に海に行ったり」

私「え」

山「きょう、ふたりで出かけたんだろ?」

私「うん」

山「何してたの?」

私「仕事だけど」

山「なんの?」

私「それは……」

山「言葉につまるような仕事なのか?」

私「ブレスト」

山「何それ」

私「ブレーンストーミング」

山「どんな仕事なんだよ」

私「自由に意見を出しあうの」

山「……つまり、おしゃべりか?」

私「ちょっと近いかな」

山「休みの日に海に行って、ふたりでおしゃべりしてたんだ」

私「それも仕事のうちだから」

山「向かいあって飯食って」

私「一緒にご飯食べるのも仕事の」

山「ふざけんなよっ」

私「え」



山「それのどこが仕事なんだよ」

山「誰が聞いてもデートだろ」



私「違うよ」

山「断れよ」

私「仕事だもん」

山「仕事じゃねーだろ、そんなの」

私「仕事なのに」



山「辞めろよ、亀の手伝いなんか」

山「同じ家に住んで」

山「四六時中一緒にいて」

山「優しいとか誠実だとか、いいように丸めこまれて」

山「あいつのこと信頼してるみたいだし」



私「亀ちゃんは信用できる人だよ」

山「は?」

私「人として」

山「オレはイヤだ」

私「何がそんなにイヤなの?」

山「全部」

私「全部って」



山「オレよりあいつのほうがおまえの近くにいるのも」

山「一緒にいる時間が長いのも」

山「一緒に住んでんのも」

山「あいつがおまえに馴れ馴れしい口を聞くのも」

山「自分のものみたいな顔されんのも」

山「全部許せない」



私「じゃ、どうすれば気がすむの?」



山「オレのものだ」

山「その手も」

山「唇も」

山「胸も」

山「頭の先から指先まで全部」

山「オレのためだけに使え」






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ジャニーズ大奥〜「私が亀ちゃんの子を……」
私「……」

亀「お月様の次は、お星様の日とか言うんじゃないだろうな」

私「あの、せっかくのお誘いなんですけど」



亀「きょうはお城じゃないぜ」

亀「東京ベイのシュラトン」

亀「夜はディズニーランドで花火が上がる」

亀「部屋の窓から見えるよ」

亀「ロマンチックだろ」






私「子どもたちに、ご飯食べさせなきゃ」

亀「は?」

私「夕飯」

亀「……」

私「ごめんなさい」

亀「子どもを理由にオレの誘いを断るなんて」

私「おなか、すかせてるから」

亀「初めてだよ」

私「養育義務があります」

亀「義務か」

私「うん」

亀「お母さんだもんな」

私「……」

亀「わりっ」

私「え」

亀「イヤだよな、お母さんなんて言われんの」

私「……じゃない」

亀「は?」

私「イヤじゃない」

亀「傷つくんじゃね」

私「なんとも思わなかった」

亀「オレには言われたくないだろ」

私「亀ちゃんが言う分には平気みたい」

亀「いつもテレビやラジオでお母さん呼びしてるからかな」

私「言ってるよね」

亀「呼び捨てにする時もあるけど」

私「女性の名前を呼び捨てにしたり、おまえって言ったり」

亀「その時の気分で言ってるから」

私「相手じゃなくて、自分の都合なんだね」

亀「人として対等に見てんだよ」

私「中学生も、その母親も、そのまた母親も同じ人間だもんね」

亀「対等なんだから、呼び捨てでもタメグチでもいいんじゃね?」

私「上から見てるわけじゃないんだね」

亀「見下してるわけじゃない」

私「だから私のことも誘ってくれたんだ」

亀「みんなオレの女だ」

私「おまえだけだよって言わないところに誠意を感じるよ」

亀「誠実に生きてるから」

私「心のままにしゃべってるんだもんね」

亀「嬉しいだろ」

私「うん」

亀「オレの指名だ」



私「またのお誘いをお待ちしております」

亀「ホントに待ってんのかよ」

私「もう二度と誘っていただけなくても、きょうの日の思い出を胸に、生きていけます」

亀「遠まわしに断られてるような気もする」

私「これに懲りず、次の機会にお声がけいただければ幸いです」

亀「よくそんな言葉がスラスラ出てくるもんだ」

私「亀ちゃんに誘われて、嬉しくない女性はいないよ(笑)」

亀「いるわけない」

私「みんなが亀ちゃんに抱かれたいと思ってるよ」

亀「当然だろ」

私「すごく残念だけど、残業は、また後日」

亀「……オレと寝るのは時間外勤務なのか」

私「仕事のうちなんじゃなかったの?」



亀「ま、いいか」

亀「オレのところに来たんだ」

亀「いつでも自分のものにできる」



私「大人の余裕だね」

亀「今のオレには、余裕と自信がある」

私「自信に満ちた人って頼もしいよね」

亀「今年は理想の上司ランキングでも1位を狙う」

私「組織票を動かすから、最低でもベスト3には入れるよ」

亀「どこの組織だよ」

私「亀ちゃんのファンクラブ」

亀「1万票は固いな」

私「忠誠心が違うからね」

亀「投げチューは配っても選挙法に触れない」

私「色のじか球を投げてるのにね」

亀「女性にしか投げないから」

私「見えないワイロだね」

亀「ファンサービスは違法じゃないさ」

私「ランキングなら、ひとりで10票投票しても違法じゃないよ」

亀「どんなランキングでも勝てる」

私「票を持ってる男だもんね」

亀「もっともジーンズの似合う、抱かれたい理想の上司だ」

私「ベストジーニストも抱かれたい男も理想の上司も、なんでもかんでもファンが投票するから」

亀「女性の支援ほど強力な後ろ盾はない」

私「口コミは世論を動かすしね」

亀「重要なのは、女性に好かれることだ」

私「女性支持率が高いと、常に勝っていけるんだね」

亀「それだけで勝ち上がってきたと言ってもいい」

私「それもスゴイよね」

亀「モテるから投票される」

私「真理だよ」

亀「1人でも多くの女性に応援してもらいたいんだ」

私「なんなら自分が応援演説をしても」

亀「部下の証言は説得力があるからな」

私「足元にひれ伏したい!」

亀「それはファンの証言だろ」

私「女性の視点でコメントしたの(笑)」

亀「心強いよ」

私「亀ちゃんの役に立ちたいから」



亀「帰りはキレイなとこ通っていこう」

私「どこ?」

亀「12月は街頭のイルミネーションがキレイだからさ」

私「クリスマスだもんね」

亀「車の中から見てもキレイだよ」

私「今の時期は、人も多いから街は歩けないね」

亀「カメラに狙われてるから」

私「携帯カメラで撮られるもんね(笑)」

亀「女性とふたりで歩いてるところを撮られるわけにはいかないんだ」

私「ベタなデートスポットで撮られたらスクープだね」

亀「誰と歩いてもデートだ」

私「それ以外に考えられないよね。場所が場所だけに」

亀「ファンはねつ造記事を信じるからさ」

私「でっちあげって創作だよね」

亀「この話はフィクションですって書けよな」

私「お互いの洋服を交換してペアルックとかありえないし」

亀「センスのないやつが考えたでっちあげは、ファンに真偽を疑われる」

私「突っ込まれることを狙ってるんじゃないの?」

亀「話題づくりか」

私「休刊の危機を乗り越えるために」

亀「今は週刊誌も厳しいからな」

私「ご飯食べた後で洋服脱いで、彼氏と交換したりしないよ」

亀「ずいぶんその記事にこだわってるんだな」

私「女性とつきあったことがないのかも」

亀「モテないやつの妄想はリアリティーに欠けるか」

私「もしかしてウケを狙ったのかな」

亀「それ、オレじゃなくてよかった」

私「亀ちゃんのセンスが疑われるもんね」

亀「モテない記者には任せられない」

私「リークする時は、原稿もこっちで用意しようね」

亀「月刊だけでなく、週刊『亀』も創刊するか」

私「亀ちゃんが載ってれば、写真集だと思ってファンが買うよ」

亀「“コンサートの後で、山Pと洋服を交換!”」

私「アイドル雑誌風の企画だね」

亀「衣装の使いまわしだよ」

私「ケチなのかと思われちゃうじゃん汗

亀「セコイと思われるのはオレじゃない」

私「山Pはケチじゃないよポロリ

亀「ファンが涙の訴えか?」

私「リアリティーを感じてもらえた?」

亀「事実に基づいた内容はリアルに感じる」

私「友人Aも、ケチだって証言してるしね」

亀「山Pがケチなのは、業界では有名な話だ」

私「そうなの?」

亀「手弁当にカップラーメン」

私「まだスタジオにカップラーメン持ちこんだりしてたんだ」

亀「ハリウッドスターなんだから、弁当ぐらい買えよな」

私「山Pは堅実なんだよ」

亀「物欲も性欲もないし」

私「ないのは物欲だけだよ汗

亀「ケチだから女に洋服借りて、それで私服を賄ってるんじゃね?」

私「でっちあげに裏づけするような発言は控えてください」

亀「オレも関係者に入っちまうか(笑)」

私「うかつなことは言わないように」



亀「自覚のない行動はできない」

私「固定票が減るし」

亀「女と噂になれば、ファンの気持ちも傷つける」

私「ファンにしたら、恋人の浮気が発覚したようなものだし」

亀「人前で腕組んでいいのは森光子さんだけだ」

私「森光子さんに腕組んでもらえるようになったら一人前だね」

亀「舞台でがんばるのが成功の早道だな」

私「東山さんも光一さんも舞台の人だよね」

亀「オレも森さんの目に留まらないと」

私「亀ちゃんは森さんのタイプじゃないのかな」

亀「どうやら正統派がお好みのようだ」

私「私とおんなじラブ

亀「ヤマピーだったら気に入ってもらえたりして」

私「顔だけじゃないんじゃないの?」

亀「バカは嫌いかもな」

私「亀ちゃんてさ、回りくどい言い方をしないんだよね」

亀「単刀直入に言ってんだよ」

私「だから性格悪そうに見えるのかも」



亀「ほら、見えてきたよ」

イルミネーション

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ジャニーズ大奥〜「お泊りしてく?」
山「じゃ、行くわ」

亀「って突っ込まないのかよ汗

山「おまえの戯れごとにつきあってるほどヒマじゃないんだ」

亀「戯れごとってなんだよ」



山「自意識過剰って被害妄想の逆パターンだよな」

山「女はみんな自分のこと見てて」

山「自分のことが好きで」

山「自分のものだと思いこんじまうんだろ」



亀「オレの話は加害妄想なのかよ」

山「公私混同も妄想みたいなもんだ」



亀「前向きに考えられるって素晴らしいな」

亀「自分に都合の悪い事実をねじ曲げて解釈するんだからな」

亀「だからいつも爽やかでいられるんだろ」

亀「ポジティブって現実逃避だもんな」



山「客観的な判断だ」

亀「逃避だろ」

山「いつオレが逃げたんだよ」

亀「認めたくないだけだ」

山「嘘なんか認められるかよっ」

亀「現実から目を背けてんだよ」

山「現実が見えてないのはおまえのほうだ」

亀「目の前でキスでもしてみせようか」

山「は?」

亀「それぐらいやらなきゃわからないみたいだし」

山「誰とする気?」

亀「オレの秘書」

山「セクハラで殺してやる」

亀「それを言うなら“訴えてやる”だろ」

山「裁くのはオレだ」

亀「キスしたら死刑かよ」

山「やってることは婦女暴行と同じだ」

亀「合意だよ」

山「無理やりするのが合意なのかよ」

亀「自分の女とキスしたってセクハラじゃねーよ」

山「秘書にすればセクハラだ」



亀「っとにわかんねーヤツだな」

亀「何度も言わせんなよ」

亀「さっきから言ってんだろ」

亀「自分の女だって」



山「勝手に言ってろ」

亀「信じたくないのもわかるけどさ」



山「何もあるはずがない」

山「あいつはオレのファンで」

山「オレのものだ」

山「今までも」

山「この先も」

山「ずっとな」






亀「……行っちゃったよ」

亀「捨て台詞もきまってんな」

亀「言ってることはおかしいけど」

亀「自分が絶対だと思ってんだから」

亀「人の話に耳なんか貸せないか」

亀「スターってバカでなきゃなれないんだな」

亀「夢を叶えるには自分を信じられないとね」

亀「それが思いこみでも」










私「ごめんね、お待たせして」

亀「帽子、可愛いじゃん」

私「えへへ。メイクが上手だから、なんか可愛いデザインのが欲しくなっちゃって」

亀「似合うよ」

私「……不思議」

亀「何が?」

私「亀ちゃんが言うと、本当に聞こえるから」

亀「嘘じゃないって(笑)」

私「魔法だよね、一種の」

亀「魔法使いだから空も飛べるんだ(笑)」

私「女性を幸せにする魔法」

亀「オレのそばにいれば幸せになれるよ」

私「どんな場所も、住めば都だよね」

亀「オレと一緒にいたら、つまらない男のところになんか戻れなくなる」

私「女性を喜ばせる達人だもんね(笑)」

亀「王子様なんて、一緒に暮らせばただのつまらない男だ」

私「なかなか一緒には暮らせないけどね、王子様とは」



亀「見るだけだから王子様なんだよ」

亀「遠巻きに眺めるだけなら」

亀「汚い部分は見ずにすむ」

亀「無関係なんだからな」

亀「現実的な話、王子様の靴下なんか洗いたくないだろ?」



私「ヤマピーの靴下なら、洗わずに保存しちゃうかも(笑)」

亀「変態の価値観は普通じゃないな」

私「宝物ラブ

亀「ラブマークがこえー」

私「汚くないし」

亀「王子様のものは、みんなキレイだと思ってるのか」

私「大事にする」

亀「時々取り出して、におい嗅いだり?」

私「クリスマススの夜、枕元に置くラブ

亀「サンタクロースが靴下にプレゼント入れてってくれるかもね」

私「怖いかな?」

亀「オレのファンも似たようなもんだ」

私「実用性のない人が好きなんだもんね(笑)」

亀「永遠の乙女だな」

私「乙女チックは個性だと思うことにしたの」

亀「確かに大人になっても治らなければ個性だ」

私「人より乙女度が高いだけ」

亀「担当が前向きだと、ファンも前向きになれんだな」

私「なんでもポジティブに考えないとね」

亀「自分を正当化して生きていくのも人生だよ」

私「人からどう思われようと」

亀「私は間違ってない!」



私「海岸、お散歩するんでしょ?」

亀「と思ってたんだけど」

私「何か問題でも?」

亀「よく考えたら、その靴じゃ砂浜を歩くのはキツイんじゃね」

私「あ。ヒールの靴だから」

亀「浜で撮影してるみたいだし」

私「ホントだ。なんのロケだろう」

亀「AVかなんかだろ」

私「なんでわかるの?」

亀「男優がバカそうだから」

私「AVって外で撮影してもいいの?」

亀「どうでもいいシーンも入れるし」

私「外で撮影できるのはどうでもいいシーンなんだ」

亀「AVなんか観ないよな」

私「うん」

亀「あれは男が観るもんだ」

私「テゴシは観てたよ、私の目を盗んで」

亀「だろうな」

私「何度も別れようと思ったんだけど」

亀「AV観たぐらいで離婚を考えるなよ」

私「愛されてないのに結婚しててもさ」

亀「愛とエロは別だから」

私「だけど子どものこともあるし、私さえ我慢すればいいんだって」

亀「自分が我慢してAV観るのを容認してたのか」

私「浮気されることを思えば」

亀「AV観るぐらい可愛いもんだろ」

私「本当は夫婦として、この問題にもっと真剣に向き合わなきゃいけないんだろうけど」

亀「気づかないフリしてやるのが思いやりじゃね」

私「不純だよね」

亀「旦那にAV観られたぐらいで別れるような純粋な女よりいいよ」

私「みんながみんな、亀ちゃんみたいにモテるわけじゃないから、バーチャルに走るのは仕方ないのかも」

亀「AVぐらいオレだって」

私「観てるの?」

亀「まあ、たまには」

私「なんで?」

亀「なんでって」

私「そんなにモテるのに」

亀「モテるんだからそんなもの観なくてもって言いたいのか」

私「本物の女の人を見ればいいじゃん」

亀「いくらでもいるもんな」

私「映像じゃ触れないじゃない」

亀「そうだね」

私「王子様と一緒?」

亀「見るだけなのは一緒だな」

私「すぐれた脚本ってわけでもなさそうだし」

亀「ストーリーはどうだっていいんだよ」

私「舞台の仕事をしている人が、そんなこと言っていいんですか?」

亀「学級委員に怒られてるみてー」

私「どこにメリットがあるのか、よくわかんない」



亀「ヤマピーだって、それぐらい観てるぜ」

私「ヤマピーは観ません!」

亀「断言するなよ」

私「一緒にしないでください」

亀「テゴシやオレとは一緒にされたくないって(笑)」

私「つきあってた時だって観てなかったもん」

亀「彼女の部屋では観ないだろ」

私「エッチなことはよく考えてるみたいだったけど」

亀「考えるだけならいいんだ」

私「大人なんだから、少しは我慢しないと」

亀「エッチなことは考えても、AV観るのは我慢するのが大人なんだ」

私「法に触れないからって有害なものに手を出さなくても」

亀「AVは有害だったのか」

私「有害だから青少年の目に触れないように配慮されてるんでしょ」

亀「18禁ね」

私「いっそ88禁にすればいいのに」

亀「じーさんのカラダにも悪いんだ」

私「心臓に負担がかかる」

亀「刺激の強いものは命にかかわるな」

私「劣悪なテレビ番組も同じだよね」

亀「エロ番組ならオレも観てたぜ、中学の時」

私「なんかそんな感じ」

亀「ヤマピーは観ないのに、オレはいかにも観てそうなイメージがあるのか」

私「不良っぽいし」

亀「不良だから酒やタバコやAVやってそうなんだ」



私「娯楽ならほかにもあるじゃない」

亀「もっと健全なDVDを観たり」

私「ライブDVDなら私もよく観てるよ」

亀「ジャニーズのライブDVDだろ」

私「でもカトゥーンを観ると、ちょっと気がひける(///▽///)」

亀「オレらの振りは健全なダンスじゃないんだ」

私「ストリートダンスではないよね」

亀「腰の振り方が違うからな」

私「ぐいんぐいんだもんね」

亀「健全な男なんか見たってつまらないだろ」

私「そんなことないよ」

亀「じゃスノープリンス合唱団とカトゥーンなら、どっちが見たい?」

私「カトゥーン」

亀「そうだろ?」

私「不健全だからかな」

亀「本能的に選んでんだよ」

私「ボーイソプラノ集団とカトゥーンを比べるのはどうかと」

亀「同じジャニーズのユニットだ」

私「自分の中にも悪い芽があったなんて」

亀「悪いコになりたいんだろ」

私「ずっといいコで生きてきたから」

亀「つまらない男としかつきあってないから考えが偏るんだ」

私「偏ってるかな」

亀「オレが矯正してあげるよ」

私「悪い方向に」

亀「悪いことだっていう価値観を360度ひっくり返してやる」

私「360度ひっくり返したら元に戻っちゃうじゃん(笑)」

亀「350度ぐらいにしとく(笑)」

私「上下を反転させるなら180度でしょ」

亀「正しいか正しくないかは頭で考えるんじゃないよ」

私「どこで考えるの?」

亀「オレが考えんだよ」

私「亀ちゃんがきめるんだ」

亀「オレの言うことはすべて正しい」

私「自分が絶対だと思ってるから(ーー゛)」



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ジャニーズ大奥〜「亀ちゃんと鴨川へ」
「また来るね」

そう言って彼は、最後にもう一度だけ

私の頭に手を置いた。

少しも変わらない。

てのひらの温かさも。

優しさも。



闇の中に消えていく後ろ姿を見守りながら、

どうかケガをしませんようにと

祈った。



2階の窓から現れたヤマピー。

高いところは苦手なはずなのに。



何を持ってくるわけでなく

何をしてくれるわけでなく

ただ

逢いにきてくれた。



忙しい日々にまぎれて

忘れかけていた感情。

胸がドキドキして

苦しくなる。



もう戻れないのに。

心が求めてしまう。



一緒にいたいと

思ってしまう。










♪♪♪

んー

♪♪♪

ケータイ……出なきゃ。はい



亀「おはよう」

私「亀ちゃん?」

亀「寝てた?」

私「うん」

亀「そろそろ起きてしたくしなきゃ」

私「きょうは休みでしょ」

亀「週末に鴨川行くって言ったでしょ」

私「きょう行くんだ」

亀「車で待ってる」

私「たいへんっ。急がなきゃ」



私「お待たせしました」

亀「早かったじゃない」

私「急いで来たから」

亀「お化粧もそこそこに(笑)」

私「最低限のことしかしてない」

亀「後でオレがやってあげるよ」

私「そんなこと」

亀「キレイにしてあげる」

私「恐縮です」



亀「朝飯まだなんじゃない?」

私「おにぎりも用意できなくて」

亀「いいよ。高速のサービスエリアで買えば」

私「出張に遅刻だなんて」

亀「日帰り出張か(笑)」

私「仕事で行くんだもん」

亀「きょうは下見」

私「なんの下見?」

亀「海のそばの土地を探してるんだ」

私「土地、買うんだ」

亀「亀王国の建設予定地」

私「王国を作るんだもんね」

亀「スケジュールもきちきちじゃないから、のんびり行こう」

私「はい」

亀「きのう、キツイこと言っちゃったからさ」

私「あ。風の

亀「きょうは優しくしようと思って」

私「ツンデレ?」

亀「フォローだよ(笑)」



亀「予定もはっきり決めてないんだ」

私「ご飯食べるお店の予約、私もしてない」

亀「適当に走って、よさそうな店に入って、海岸でも散歩しようか」

私「あはは。アバウトだね」

亀「休みの日ぐらい、ノープランでいいだろ」

私「休日出勤でしょ」

亀「手当ては出すよ」

私「亀ちゃん、きょうオフだったの?」

亀「まあね」

私「本当に休みだったのに」

亀「秘書同行でドライブだ」

私「ほかの女の人、誘ってもよかったんだよね」

亀「トラブルが起きた時、対応できる人間でないと(笑)」

私「ロードサービスの手配をしたり?」

亀「途中でエンジンかからなくなるかもしれないしな」

私「何が起きるかわからないもんね」

亀「オレの運転だから」

私「疲れたら代わります」



亀「このぶんだと向こうに着く頃には、ちょうど昼時だな」

私「道、すいててよかったね」

亀「途中におしゃれなレストランあったら入ろう」

私「イタリアンとか?」

亀「フレンチでもいいけど」

私「亀ちゃん、そういうお料理が好きなの?」

亀「オレひとりか男だけなら磯料理にするよ」

私「丼メシ?」

亀「海鮮丼とかな」

私「豪快なんだね」

亀「女性はキレイな店でおしゃれに飯食うのが好きだろ?」

私「磯料理が食べたい」

亀「え」

私「海の幸」

亀「房総なら、うまい店知ってるよ」

私「ロケで行ったもんね」

亀「よく知ってるな」

私「昔、カトゥーンの冠番組で鴨川に行ったじゃない」

亀「そうだったわ」

私「お地蔵さんのたくさんある場所にも」

亀「ノコギリ山だろ」

私「あそこ、私も行ったの」

亀「ロケ地巡りか」

私「カトゥーンより先に」

亀「オレらのロケ地を巡りたかったわけじゃないって(笑)」

私「お散歩気分で行ってみたら、けっこうハードなハイキングコースで。ぜいぜいいっちゃった」

亀「山歩きだからな」

私「でも亀ちゃんは余裕しゃくしゃくだったね」

亀「カメラの前でぜいぜいいったりしないよ」

私「すごいなって思って観てた」

亀「タフだからさ」

私「富士山にも登ったもんね」

亀「富士山でのロケは覚えてるよ。雨の中の登頂だったから」

私「ゴールに着いたのも、メンバーの中で1番乗りだったよね」

亀「最初から1番を狙ってんだよ」

私「誰よりも先に」

亀「着かなきゃ目立たねーよ」

私「自分が目立つためにがんばったんだ」

亀「ほかにどんな目的があんだよ」

私「そこに山があるから、とか」

亀「山にモテたいわけじゃないって」

私「女性にモテたいんだよね汗

亀「純粋な気持ちで登ってるから」

私「女性にモテたいから登るほうが純粋なんだ汗汗汗

亀「そこに山があっても、カメラが回ってなきゃ登んねーよ」

私「番組の企画でもなきゃ登らないんだね汗汗汗汗汗

亀「女が見てると思えば、富士山ぐらい楽勝だよ」



私「強いんだね」

亀「強い男が好きなの?」

私「そういうわけじゃ」

亀「ヤマピーのファンが、そこでウンって言うわけにはいかないよな(笑)」

私「ヤマピーだって、本気出せばスゴイんだよ」

亀「ああ見えても」

私「能あるアイドルは爪を隠す」

亀「普段は実力を出し惜しみしてんだもんな」

私「きっと、やろうと思えば富士山ぐらい登れるよ」

亀「そんなこと言ってるとやらされちまうぜ」

私「高尾山ぐらい登れるよ」

亀「慌てて高尾山に言い直すところがファンだよな」

私「富士山登れとか言われたらかわいそうだし」

亀「オレは野球少年だったからスタミナがあんだよ」

私「野球ならヤマピーだって」

亀「何?」

私「なんでもないです」

亀「うかつなこと言うと、オレと対決させようなんて考えるやつも出てくる」

私「かじった程度の人と、本格的にやってた人を野球で対決させるのは……」

亀「マズイよな。担当に恥かかせちまうもんな」

私「対決するならステージの上でお願いします」

亀「ダンスなら互角で戦えるか」

私「いい勝負になると思う」

亀「ファンの提案は愛があるよな」

私「勝てそうなところで勝負してほしいもん」

亀「ヤマピーが野球でオレに勝ったらおかしいもんな」

私「八百長だって叩かれちゃうよ」

亀「勝っても負けてもオレの株が上がる」

私「ヤマピーと対決しろって言われたら骨折してね」

亀「棄権しろって?(笑)」

私「不戦勝は実力だから」



亀「さ、着いた」

私「ここ?」

亀「古い店だけどうまいんだ。ここで飯にしよう」

私「磯料理だね」

亀「何にする?」

私「オススメを」

亀「すいません。海鮮丼とレディースセット」

私「え」

亀「いいでしょ? 刺身と天ぷらと、小鉢にデザートもついてるし」

私「同じものでも」

亀「丼メシじゃ、ご飯の量が多いだろ」

私「さすが」

亀「いろんなものがチマチマ出てくる料理が好きなんじゃない?」

私「うん」

亀「女性はたいていそうだ」

私「スマートだね」

亀「場数を踏んでるからさ」

私「経験値が違うんだね」

亀「オレだって最初からうまくやれたわけじゃない」

私「そうなんだ」

亀「しつこくして好きな女のコを泣かせたこともあったよ」

私「いつ?」

亀「小学生の頃」

私「しつこかったんだ」

亀「怖かったのかな」

私「そうかも(笑)」

亀「スカートめくったりして嫌がられた」

私「子どもの頃からセクハラしてたんだね」

亀「愛情の裏返しだよ」

私「子どもだから、わざわざ嫌われるようなことをしちゃうんだね」

亀「今なら喜ばれるのに」

私「亀ちゃんにスカートめくってもらえるんなら、ファンは大喜びだよね汗

亀「頭からかぶったって喜ばれる」

私「いいアイデアが出たね汗汗汗

亀「ファンサービスだ」

私「それでお金とったらマズイよね汗汗汗汗汗



亀「ほら、きたよ。料理」

私「わー、おいしそう」

亀「セットのデザートはメロンか」

私「嬉しい♪」

亀「すいません。このデザート追加で」

私「え」

亀「アイスクリームとムースとケーキの盛り合わせもくるから」

私「別に頼んでくれたの?」

亀「オレにもちょうだいね」

私「……うん」

亀「甘いものは別腹なんだろ」

私「DVDで出そうか」

亀「なんのDVD?」

私「スマートなデートの仕方」

亀「女の扱いがヘタなやつらに教えてやるか」

私「講座も開く?」

亀「ジャニーズが教えるデート講座!」

私「実践的な内容でね」

亀「女はこうすれば喜ぶ!」

私「ノウハウならいっぱいあるもんね」

亀「いいアイデアが出たな」

私「房総まで来た甲斐があったね」

亀「場所が変わればいい案も浮かぶ」

私「アイデア出しだもんね」



亀「楽しい?」

私「うん」

亀「仕事なのに(笑)」

私「デートみたい(笑)」

亀「デートじゃ誘っても来ないだろ」

私「え」

亀「断れない理由を作らなきゃ」

私「( ..)φメモメモ」

亀「取材かよ(笑)」

私「達人のお話は勉強になります」

亀「ちゃんと原稿に書けよ」

私「亀ちゃんの伝記を作るんだったね」

亀「仕事のうちだろ」

私「一緒にご飯食べるのも」

亀「ドライブするのも立派な仕事だ」



私「ごちそうさまでした。おいしかったです」

亀「半分出すとか言われなくてよかった(笑)」

私「お化粧直してくるね」

亀「オレがやってやるって言ったじゃん」

私「お化粧室には一緒に入れないでしょ」

亀「車の中でメイクしてあげるよ」

私「でも」

亀「それも仕事だ」

私「ジャニーズが教えるメイク講座!」

亀「マイナス10才肌を作ってあげるよ」

私「スゴイ。。。」

亀「特別指導だよ」

私「有名メーカーのベースラインでも、せいぜいマイナス5才肌だよ」

亀「女性は誰でもキレイになれる」

私「オレ様の手にかかれば」



亀「じゃ、アイメイクするから上のミラーを見ててね」

私「目線の指定まで」

亀「視線は上向きのほうがやりやすいんだ」

私「そうなんだ」



亀「黒目の上はアイラインを太めに入れて」

亀「下まつ毛の粘膜の部分には白いラインを」

亀「仕上げは繊維入りのマスカラとつけまつ毛で」

亀「ナチュラルなパッチリお目めに」

亀「これで1.5倍はデカ目になる」



私「わー、ホントだ」

亀「整形じゃないぜ」

私「メイクだけで、こんなに変わるんだね」

亀「美人は技術で作れる」

私「顔なんてどうにでもなるんだ」

亀「普通の子どももジャニーズに入れば美少年になる」

私「すごい説得力あるよ」

亀「オレがそうだ」

私「実例だもんね」



亀「最後はリップを」

私「口紅ね」

亀「……」

私「どうしたの?」

亀「考えてる」

私「リップの色をどうしようか?」

亀「つける前にキスしたほうがいいかなって」






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